赤ちゃんの五感で睡眠の質は向上する
Understanding the Senses
触覚
触覚は、赤ちゃんが最初に発達させる感覚です。子宮の中で始まり、出生時に最もよく発達する感覚のひとつです14
研究によると
- 日常的にタッチやマッサージを体験している赤ちゃんは、体験していない赤ちゃんに比べて、アイコンタクトをとる確率が50％高く、笑顔や発声など全体的にポジティブな表情をする確率が3倍高くなります。15
- タッチやマッサージを日常的に行うことで、睡眠の質と量が改善される。13
- マッサージを日常的に行うことで、未就学児の認知能力が向上し、注意力が高まる。16
タッチケアが赤ちゃんに与える効果は、より長い期間にわたって続きます。親との身体的な触れ合いが多いほど、生後6ヶ月の精神発達が促進され、身体的な触れ合いが少ない乳児と比較すると、8歳の時点で認知力が向上していることが証明されています。17
嗅覚
嗅覚は、妊娠約28週で発達します 。18嗅覚は、記憶や感情と最も直接的に関連する感覚です。生まれてすぐに、赤ちゃんはさまざまな匂いを感知し、その匂いをさまざまな人と結びつけることができます。19
研究によると
- このことは、赤ちゃんが香りを記憶し、馴染みのある香りが興奮を和らげるという説を裏付けています。20
- 香りのあるお風呂に入った赤ちゃんは、お風呂の時間の中で母親を見つめる割合が多く、泣く回数が減り、お風呂上りに深い眠りにつく時間が長くなりました。 5
- 優しい香りのお風呂に赤ちゃんを入れることで、親の興奮が和らぎ、リラックスした気持ちになることが分かりました。5
視覚
赤ちゃんの視野は誕生後すぐに発達し始めます。 22この瞬間から、アイコンタクトは最も強力なコミュニケーション手段となり、8 早くから目を大きく見開き、直接見つめることを好みます。2日から5日以内に、乳児は目をそらしたときと比較して、直接の視線をより長く見るようになり、4ヶ月までには、直接の視線に直面したときの脳の電気活動から、言葉の神経処理が強化されていることが示されました。
聴覚
赤ちゃんは、妊娠約25週で聴覚を持つようになります。音は、大脳皮質の聴覚と言語野の記憶を生み出すだけでなく、赤ちゃんの大脳辺縁系（感情記憶）への神経的な接続を生み出します。12
研究によると
- 直接話す機会を多く持った赤ちゃんは、会話を聞いているだけの赤ちゃんに比べて、身近な言葉の処理能力が向上するだけでなく、生後24ヶ月にはより多くの語彙を持つようになったという結果が出ています。23
味覚
味蕾は妊娠7週目に形成され始めるが、味覚の75％以上は嗅覚に由来します。 21生まれたばかりの赤ちゃんは、甘味、塩味、酸味、苦味を区別することができますが、より甘味の強い味を好むようになります。21 嗅覚と味覚の探求は、赤ちゃんの発育にとって基本的かつ重要な要素です。